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白泉社招き猫文庫「ジロキチ ~新説鼠伝~」発売中!

 文化文政期は、政治の腐敗と芸術文学の開花が並行する、物語の舞台としては最高な時代です。もちろん、戦国や幕末の激しさも魅力的ですが、洒落の効いた物語を作ろうと思うと、まず化政が浮かんでしまいます。
 私の目指すところは娯楽作品、フィクションです。歴史物じゃなくて、時代物。最低限のルールだけ守って、あとは好き放題。と見せかけて、歴史的なひねりもちょっと入れてみたり。ハッとしたり、ニヤリとしたり、そんな時間を楽しんでいただければ幸い。「ジロキチ ~新説鼠伝」も、そこを目指しました。
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 今回の主人公は実在の怪盗、鼠小僧。昔から多くの人が作品化してきた有名人。しかし、私的には時代劇としての型が決まっちゃってて、今一つはまれなかったキャラでした。もう一つ、ルパン三世マニアとしては、鼠一族ってイヤな悪役なイメージがあったかも。そこで、いつもの方式で組み立て始める。同時代で起きたこと、生きていた人物。そこに面白くなりそうなギミック、ネタを放り込んで…。
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 時代劇版「ルパン三世」…って、まんまじゃん。でも、やっぱり、それがやりたいし、一番得意。元々は漫画原作として企画し、BJやGJ、脱兎社作品で組んでるたみさんに企画持込み用のイラストまで起こしてもらってたのです。でも、なかなか決まらない。そこで声かけてくれたのが、本書の編集さんでした。

 形は小説となり、それに伴い要求レベルが上がり、小説としての完成度を得るためには、プロが必要。そこで数々のノベライズを成功させている松田朱夏さんに参加していただき、このたびの出版と相成りました。出色の仕上がりは是非読んでいただきたい。私の馬鹿げた発想、コンセプト、邪な憧れがきっちり形になっています。
センスあふれるSHOHEIさんのカバーイラスト、マッハ55号の上杉季明さんのデザインが、よりメジャー感を演出してくれました。

 義賊というより偽悪な鼠小僧。その設定は史実の出自に則り、歌舞伎の仕掛けを使って盗む怪盗です。怪盗には相棒がいてほしい。脇役を嬉々として楽しむ気のいいマニア。となると、からくりを作ることに執着する…、同時代に、そういう人がいたのです。謎の美女は謎なので架空の人物ですが、周辺には、ちょっと仕掛けあり。怪盗となると、それを追いかける役が必須。コミカルさの無いハードな堅物。それも歴史上の人物から見つけました。さらに、それらのキャラクターとは別次元に立っている敵か味方か分からないキャラ、私がルパンに負けず劣らず深入りしているのが007。この時代のスパイ…ピッタリな人物がいました。理想的な布陣は出来上がり。これならいくらでもエピソードは作れます。

 さてさて、これら一癖も二癖もある連中に囲まれて、次はどんな事件を巻き起こしてやろうかな?
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