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ことだま屋EXステージ「クロボーズ」を終えて その1

 公演終了から一週間。企画仕事が立て込んでたので、ツイッターでサラッと各方面に御礼したのみでしたが、改めて、いろいろ書こうと思います。長文ですので、先にお断りしときます。
 当日パンフにも書きましたが、始まりはプロデューサー・鈴木コウタ君と出会ったことです。茶風林さんの誘いで、ほぼ月1ペースで参加してる日本酒持ち込みの呑み会があり、夏に大門で開かれた会が店貸し切りで楽しかったので、そこの参加者2名とスピンオフ的に来週もう一度やろうと盛り上がりました。それぞれ3名ずつ呼んで12名ほどの会を開き、そこで呼ばれてきたのがコウタ君。聞けば声優さんとのこと。私も一人呼んでた声優さんが偶然コウタ君の知り合いで、知り合ったのはコウタ君が主催することだま屋の朗読会。で、朗読会を調べたら、顔見知りの声優さんがたくさん出てたり、何かと接点が多く、話が尽きません。変える方向も同じだったので、途中下車して、さらに朝まで話し込み、企画の種がいくつも出来ました。呑み会、大切だよね。
 何か芝居的なことでもやれればと思う中、ちょうど連載中の漫画があり、近々、単行本が出るので、それで何かできないかという話になり、動き始めたのが「クロボーズ」。実行まで三か月。芝居の場合、小屋を抑えるのは半年前が普通。キャストもそのぐらいから話し始めます。まあ、最初だし、それなりにやれればいいか、と思っていたら、みるみるうちに形が見え始めました。それも思った以上にしっかりした形で。

 漫画の朗読会、後ろに漫画のコマをスライド的に映し、その前で役者さんらが台本を読む。基本的には、そういうことです。でも、後ろで流れるのをスライドではなく、VOMICばりに加工された映像で行くと言う…。それを可能にしたのは、普段から映像を使った舞台を演出している、東京サムライガンズ主催・加藤隼平君の参加でした。舞台演出家として食っていけてる隼平君のコミュ力は高く、無理目のスケジュールで進む公演準備が円滑に進みそうなことは初見から感じました。そして、それを成立させるのは、単に朗読のガイドではなく、生のキャストに拮抗できるだけの映像を一人で作っていることへのリスペクト。タフだよね、色々。久々の舞台の現場に、作演としてではなく原作として踏み込んだ自分は、出来るだけ演出の邪魔にならないよう、折角いるのだから原作として解説できるよう、バランスを考えていたんだけど、全ては杞憂に終わりました。気づいた点は全て当然のようにチェックを入れるし、原作をまとめただけの簡易的な台本にも関わらず、話もしっかり解釈してくれてました。編集作業で忙しい最中、率先してコミックも宣伝してくれてたのにも感謝します。今後も一緒に何か作れればいいなぁ。忙しそうだけど、ぜひ時間作ってください。

 さて、映像・演出の次に驚いたのは音。効果音と音楽が入ると、映像は何倍も力を増し、一気に空間が広がる。イメージする朗読会から、さらに一歩抜け出したのは、音の力が大きい。それを一人でやったのが、キャストの一人であり、ことだま屋の制作でもある声優の笠原あきらさん。実は彼女とも共通の知り合いが多く、まずは昔話から花が咲き、一気に最近知り合った風ではなくなった。コウタ君が飛び回れるのは、後ろで笠原さんがフォローしてくれてるのが大きいよね。他にやりたいこともやり、時には立場が変わりつつ、実に理想的なタッグだと思う。選曲・効果音のセンス、HP・チケット管理の実務、なかなか両立できる人いない。さらに歌って演じるとか…。クロボーズでは見た目通りのお市の方。クール系はピッタリはまるし、脇で小さい女の子とかも器用にこなしてる。次に控えてる企画では別な一面が見られそうね。今後ともよろしくお願いします。

 キャストの充実は、プロデューサーの人脈と、ことだま屋の積み重ね。主役ヤーボを演じてくれたのは、ことだま屋の朗読会に何度も出ている前田剛さん。私は最近アニメより海外ドラマの方を多く見てるので、タイムボカンのインコより、ハンニバルのメイスンと言われた方がピンと来る。それにしても即マッチョな黒人とは結びつかなかったんだけど、その実力は次第に見えてきた。ヤーボというキャラクターは企画時でも二転三転してて、最初はボビー・オロゴンでドラマ化できるようにしようとか言ってたんだけど、絵にするとコミカルになりすぎ、もっとかっこよくといってるうちに、今の形になった。だから、初回読み合わせで前田さんが渋め、かっこいいめに作ったのは当然。そこに、ちょっとボビーの話をしたところ、作り方が変わってくる。そもそも物語の最初のあたりは本来英語で話している場面や、英語と日本語で話が通じていない場面が混在している。漫画だから許されてる表現を、吹替から実際の会話に変化していくような語調で変化させた芝居は見に来た人たちにも、しっかり通じたようだ。聞けば前田さん、ハリウッドの大御所やテレビドラマのレジェンドとも仕事してたりする役者さん。突拍子もない物語にリアリティーを与え、作品を牽引してくれてありがとう。公演ラストのヤーボの叫びは心に響いたな…。
 
 信長を演じてくれたのは佐藤拓也さん。JOJOや009や刀剣乱舞で、光るナンバー2が印象的な大人気の声優さん。吹替ではキック・アスの主役やミスター・ロボットの敵役で知っていた。人気と実力に裏打ちされた圧倒的な存在感で、絶対的な存在である信長を説明不要の人物として体感させる見事なキャスティング。クロボーズの信長は、史実に沿っているものの、何かこれまでの信長の雰囲気とは違う。強面の迫力は当然だけど、黒人を従者にした面をピックアップすると、先進的で優し気なところを現さざるを得ない。その緩急が実に達者。達者と言えば、シナトラもカバーしたブルックス・ボウマンのジャズ・ナンバー「イースト・オブ・ザ・サン」の一節や、信長と言えば定番の「人間五十年」敦盛は雰囲気出てたなぁ。信長の歌うジャズ、これは機会があったら、もう少し長いバージョンで聞きたいね。敦盛は他のセリフが入ってくる間、続けて歌ってもらってるんだけど、その音量を自分で調整して、周りのセリフが聞こえるようオンオフするという舞台ならではのテクニックも見せてもらった。今回の本能寺で信長の出番がおしまいかと思うと、さにあらず。未来の歌、秀吉の過去を知り、ヤーボと気持ちを通じさせた信長は回想でたっぷり登場します。今回の信長を聞かせていただいて構想ふくらみました。続き、楽しみにしててね。

…長文にしても、ちょっと長くなりすぎた。しかも、これから呑みに行くので続きは次回。珍しく、そんなに日を明けずに更新します。目標三日後。秀吉、千代女、利家…、語りたいことは、まだまだあります。12/7は戦国新撰組、きわめて!?チャフウリン同時更新なので、そちらもよろしくお願いいたします。

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